シークアーサーのプロポ設定、ESC設定

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  1. 1.ラジコン飛行機を飛ばそう。
  2. 2.シークアーサーの組立
  3. 3.シークアーサーのプロポ設定、ESC設定
  4. 4.シークアーサーの初飛行

目次

1.リポバッテリーの充電
2.プロポの基本設定
3.プロポのフェイルセーフ設定
4.ESCの設定

1.リポバッテリーの充電

リポバッテリーの充電を行います。

タマゾーリポ専用充電器を使用すれば簡単です。
充電器を親電源のDC12Vにつなぎます。

使用するリポバッテリーは3S1P360mAhですので、充電電流は1Cの0.36Aなんですが、この充電器にはないので設定を、0.5Aに設定します。最近のリポバッテリーは2C充電までは問題ありません。

バッテリーを3セルのポートに刺すだけで自動で充電が開始されます。この充電器は、1セルごとにパラレル充電していますので満充電時にバランスされた各セル4.2Vになります。充電が完了するとLEDが赤から青に変わります。新品のバッテリーや、劣化の無い状態の良いバッテリーの場合全てのセルがほぼ同時に充電完了します。バッテリーの劣化が進むと、内部抵抗の多いセルほど早く満充電電圧に上がり充電が完了した状態になります。この様に、ばらつきが出てきたバッテリーは性能が低下しており膨れてくると思われます。使用し続けると発火など危険ですので塩水につけるなどして完全放電してから燃えないゴミとして処分しましょう。

また、満充電のまま長時間放置するとリポバッテリーは劣化します。充電後、すぐに使用する事が望ましいですが、前日などに充電しておきたい場合には、満充電の後、10~15秒モーターにつないで回しておけばバッテリーの負担が減り、寿命は延びますよ。また、数日以上使わない場合には、1セルあたり3.8V~3.9Vの状態で室温保管するのが、ベストです。

2.プロポの基本設定

それでは、充電できたリポバッテリーを使って送信機の設定をしましょう。まずは、送信機の取扱説明書19ページから。送信機の電源をONにします。送信機の右スティックが一番下にないと警告音と共にワーニングが出て、電波は出ません。この送信機では、このワーニングを解除できないので、そんなもんだと思ってください。

初期設定のホーム画面はこんな感じです。モデル01でモデル名「シークアーサー」は入れてあります。

次はモデルタイプの選択でグライダーに設定します。右にある2つのボタンの+を長押しするとメニュー画面に入れます。

右のジョグキーで反転文字を「Mタイプ」に移動して、ジョグキーを押します。

何故かこの画面は英語表記ですが、TYPEの所で+キーを押して「GLIDER」にします。WINGは1AILのまま、TAILもNORMALのままでOKですので左側のENDボタンを押してメニュー画面に戻ります。

次に舵の方向を合わせます。ESCのセーフティースイッチがOFFであることを確認してESCにリポバッテリーを接続します。この状態で、サーボは動くはずです。右スティックを右に倒すと機体を後ろから見てラダーが右に動くようにする必要があります。送信機の説明書では、右スティックでエルロンのコントロールをするようになっていますがエルロンの無い機体では、メインのコントロールであるラダーを右スティックでコントロールします。この方法で操縦を覚えれば、エルロン機になっても問題なく操縦できるからです。

左スティックを下に下げるとエレベーターが上に動くようにします。これは実機から来ていて、操縦桿を引くと上昇するからです。この記事の通りにシークアーサーを製作してあれば、今の状態では、ラダーが逆に動いているはずです。

舵の方向を反転する必要があります。

メニュー画面からリバースを選びます。

ジョグキーでAILを選びます。
ジョグキーで上にスイッチして、ジョグキーを押します。これでラダーは正常に動くようになりました。

次に各舵のニュートラルを合わせます。

メニュー画面で「サブトリム」を選択します。

ジョグキーで「1:AIL」に移動し+キーまたは−キー を押してラダーが完全にニュートラル(曲がっていない状態)に設定します。その後、「2:ELE」に移動し、同様にエレベーターが完全にニュートラルに設定します。

この画面の数字は、分かりやすいように大きな数字が入っています。この通りにはなりません。

次に、シークアーサーの組立説明書に書いてある舵角になるように設定します。

メニュー画面の「Eポイント」を選びます。

この機体では、チャンネル1がラダーでチャンネル2がエレベーターです。ラダーの片側のみ、28mmまで動きませんでしたので、140まで増やしました。エレベーターは、上下ともに8mmの舵角にするには、75と90の設定になりました。この数字は、サーボやリンケージによって変わりますので、舵の動きを確認しながら設定してください。

以上の設定でも飛行は可能ですが、より飛ばしやすくするために各舵のデュアルレートを設定しておきましょう。

OK模型の機体の組立説明書で指定してある舵角は初心者には、大きすぎる傾向があります。デュアルレートを設定しておき、舵角が簡単に変えれるにしておけば良いでしょう。

メニュー画面で3ページ目に移動すると、

「DR EXP」が現れますので、これを選択。

今まで同様にチャンネル1がラダーです。まず、一番下のSWに行き、右上のスイッチ「SwB」を選択。スイッチを真ん中にして、D/Rの数字を―ボタンで減らします。下の段に行くには、右スティックを右に動かせば下の段の数値が反転します。
今回は、左右共に85%にしました。

スイッチを一番下まで下げ、同様に左右70%の設定も入れておきましょう。

チャンネル2はエレベーターです。スイッチは「SwA」を選択しました。その他の設定は、ラダーと同じです。この画面でエクスポネンシャルの設定も可能ですが、私の好み的にグライダーにはエクスポ入れません。
入れたい場合は、「EXP」に、マイナスの数値を入力すればニュートラル付近の舵が鈍感になります。入れすぎると、打った舵の反応が鈍くなりすぎて、操縦感覚がつかみにくいと思います。
どうしても入れたい場合には、−20ぐらいの設定ではじめましょう。

3.プロポのフェイルセーフ設定

安全のための設定をしておきましょう。フェイルセーフの設定です。
何かの原因で、送信機の電波が受信器に届かなくなったり受信器電圧が低下して動作できなくなった時のための舵の設定をしておく機能です。

今回は、軽量小型グライダーですので、モーターオフで旋回しながら滑空する設定にしました。

メニュー画面の「F/S」を選択します。

1:AILのMODEにジョグキーで移動し+ボタンを押してをF/Sに設定します。ジョグキーでPOSIに移動し右スティックを少し右に打った状態でジョグキーを長押しします。
B-F/Sに移動して+ボタンを押してをACTに設定します。
同様に2:ELEと3:MOTを設定します。

せっかくのコンピュータープロポで30機分のデータをメモリー出来、機体名やユーザーの名前が入力できるので入力しておきましょう。

メニュー画面の「Mネーム」を選択します。

ジョグキーと+-ボタンを駆使してMDL NAMEを入力してください。同様にUSR NAMEも入力しておきましょう。

おまけの設定ですが、現在の設定でモーターコントロールが右スティックだと将来、フラップ付きやスポイラー付きのグライダーや、F3BやF3Fなどの競技用グライダーを飛ばす事が出来ませんので3ポジションのSwCに割り振っておきましょう。

モータースイッチの設定も出来るのですがオンとオフしか設定できず、初心者にピッタリの中速設定が出来ません。と言うことでAUX設定を使ってチャンネル5を使えるように設定します。

メニュー画面2ページ目の「AUX CH」を選択

CH5を+キーでSwCに設定します。この送信機特有の設定なんですが、チャンネルをスイッチにふった途端に舵角が133%になってしまいます。

メニュー画面2ページ目の「サーボ」を選択します。

サーボの動きのモニター画面です。この時すでにチャンネル5は舵角設定で75%しているのでチャンネル3と同じになってます。何もしなければ、チャンネル6のように飛び出してしまいます。この設定で、ESCのコネクタを受信器のCH5に差し替えるだけでSwAでモーターコントロール出来るようになります。

一番奥でオフ、真ん中が約50%の中速、手前でフルパワーです。初心者の練習には中速ぐらいの方がスピードが出すぎずに安心だと思いますよ。

将来グライダーに行くつもりは無く、エンジンやモーターの飛行機に行きたい場合はチャンネル3でモーターコントロールをした方が良いかもしれません。

もう一つおまけで、ホーム画面にFUTABAロゴの代わりにユーザー名やテレメトリーで受信器電圧を表示させることが出来ます。

メニュー画面2ページ目の「パラメータ」を選択

また2ページ目までジョグキーで移動して「HOME-DSP」を反転+キーで表示したいものを選ぶだけです。USR-NAMEを選べば設定したユーザーネームが表示されます。今回はRX BATで受信器電圧にします。

受信器がオンになってないので0.0Vが表示されています。
以上で、送信機の設定は終了です。

4.ESCの設定

タマゾーPro.C-A ESCにはセーフティーシステムが付いています。
セーフティ-を解除しないとモーターは回りません。

以下のセーフティー解除のビデオを参考にしてください。

このビデオでは、機種の異なる無線機ですが基本的に同じです。右スティックでの説明ですので、ESCをチャンネル3に刺しておけばビデオと同じ内容のはずです。

次にESCのブレーキ設定。
タマゾーPro.C-AシリーズESCは、初期設定でブレーキ無しになっています。ブレーキ無しでは、モーターオフで滑空に入った時に折ペラが折れません。大きな空気抵抗になって、滑空性能がガタ落ちになります。

ブレーキ設定が必要ですがこれも動画を参考にしてください。

タマゾーPro.C-AシリーズESCは、低価格で高機能なESCです。プログラムカードを使用することで、様々な設定が可能です。これも動画が上がってますので、参考にしてください。

 

シークアーサーの初飛行はこちら